【ポンペイ遺跡】
イタリアの古代都市。カンパニア州北西部、ナポリの南東約23kmのナポリ湾沿岸、ベスビオ山の南麓に位置する。
79年、突然ブェスヴィオ火山が爆発し、紀元前から栄えていた街を灼熱の灰が一瞬に飲み込んだ。
伝説だった街が発掘されたのは18世紀半ば、現れた遺跡はあまりに生々しく、古代の生活を伝える。
街の中心地は、マリーナ門を抜け左手にあるフォロ。神殿の他にも、浴場・居酒屋などの生活が伺える。
1748年、偶然の契機で発見されたポンペイは、現在、その約8割が発掘されている。サムニウム時代に建造された城壁に
囲まれた市街地は、公共広場を中心とする旧街区とそれ以外の新街区から成り、後者はほぼ碁盤目状の街割りを呈している。
ポンペイ発掘の意義は、この城壁内に残る数多くの住宅址とその室内を装飾する壁画にあり、それらによって、約2世紀間に
わたる当時の日常生活と絵画の様式変遷が解明された。
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